3. 巻込む

リーダーとしての心得(2)ー リーダーは部下に自分を見る

部下はリーダーに似る

部下はいつも上司の真似をするという事実を認識すべきだ。面白いことに、部下は自分の長所よりも上司の欠点を見つけて真似するのがうまい。例えば、いつも遅刻するリーダーの部下は、時間を守らない傾向にあるという。上司が会社のお金に無頓着な場合、部下も会社のお金と個人のお金の区別に鈍感になる。上司が仕事に情熱を持てないと、チーム全体がたるんでしまう。

逆に、上司が率先して一生懸命に働く姿を見せれば、基本的に部下も真剣に仕事に取り組むようになる。「基本的に」と言ったのは、上司の的確な指示や部下の徹底した理解など、さまざまな要素が絡んでくるからだ。少なくとも、チーム全体がいきいきと働くための基盤はできる。一方でやる気のない上司が率いるチームは、元気なチームにはなれないと言ってもいい。

よく「私の部下はやる気がない」とか「私のチーム々はうまく仕事ができる人がいない」などと平気で公言している人を見かける。でも、これは天につばをするものだと思う。私には、彼ら自身が「仕事がうまくできない」とか「やる気がありません」と言っているように聞こえる。

部下は鏡のように上司を映す。ボスを変更すると、その反射も変わる。だから、部下に成長するように言う前に、自分自身を見直すことだ。上司として、自分の部下のために模範を示さなければならない。部下に正しい仕事をするように言う前に、部下に正しい仕事をするための模範を示す必要がある。管理者が公私の問題、特にお金をはっきり区別してからでないと、部下は適切に区別できない。すべてのリーダーは、部下が常に彼らのリーダーを静かに観察し、リーダーの例に従っていることを忘れてはならない。

ABOUT ME
島田 亮司
ストックホルム大学交換留学を経て、中央大学法学部卒業。都内の大手教科書出版社に入社、主に英語辞典や教材の編集、異文化理解教育のテキスト製作を担当。その後、PHP研究所にて英文月刊誌の副編集長として国内外の取材、執筆、編集に携わる一方、松下幸之助研究の研究スタッフとして外国人経営者向けの研修セミナーの企画、運営、講演を行う。また、1997年設立のNPO国際交流団体SIEN(埼玉県国際交流協会登録)の代表として現在までの22年間、異文化理解、交流促進に関わる社会活動をする他、在日外国人向けに賃貸物件のアドバイス等を行う。宅地建物取引士。英語通訳案内士。
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