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リーダーとしての心得(7)目を見ながら直接話すことの重要性

目を合わせる

 目は口ほどに物を言うということわざがある。実際には、目は舌よりも雄弁であることが多い。部下の目を見ながら話を聞けば、その言葉の裏にあるものが見えてくる。例えば、控えめに話していても部下の自信を感じることがある。あるいは、部下がうまくいっていると言っても、実際の状況はあまり良くないと感じるかもしれない。そうすれば、部下の本当の気持ちが分かるだろう。その一方で、目を見ながら話すことで、部下は訳の分からないことを言うことが難しくなる。つまり、目を見ていると、言葉以上に本当のメッセージの交換ができるのだ。
 二人が集まって目を見ながら話をする。私はこれが全ての人間関係の基礎だと思う。自分の意図を正しく伝えたい、相手を本当に理解したいという場合は、相手の目を見ながら直接話しかけるのが一番だ。

 顔を合わせて話さなければ、微妙なニュアンスを伝えることはできない。他の人と同じように、私も仕事上、報告を受けたり指示を出したりするのに、電話やメールをよく使う。しかし、同時にできる限り会って話をするようにする。微妙なニュアンスを伝えたいからだ。相手にメールや書類を渡すだけでは、読み間違いや誤解は避けられない。ある程度まではIT機器を使えばいいが、最終段階では相手と面と向かって話をする。
 私は自分の考えを明確に正しく伝えるために、相手と直接話をすることにより微妙なニュアンスを伝えることができる。部下が熱心に報告をしているときに、部下の目はおろか、部下の方を見たことがない上司がいるとする。そのような行動により部下が、誠意のない上司を信用できなくなるのは当然だ。部下はやる気をなくして、ずさんな仕事をするようになるだろう。また、もし間違っていても、誰にも分からないだろうと考えるようになる。

 社会学者の宮台真司氏は最近の日本人は目を合わせなくなっていると嘆いている。コンビニでも目を合わせるのは外国人スタッフだと言う。これは少し誇張されていると個人的には感じるが、その傾向は間違いなくあるだろう。やはり目を合わせることによりお互いの感情がはっきりとわかる。
 一生に会える人の数はとても限られている。私たちはお互いを尊重しなければならないと思う。お互いの目を見ながら直接話すことは、お互いの内なる声を聞くことなのだと思う。

ABOUT ME
島田 亮司
ストックホルム大学交換留学を経て、中央大学法学部卒業。都内の大手教科書出版社に入社、主に英語辞典や教材の編集、異文化理解教育のテキスト製作を担当。その後、PHP研究所にて英文月刊誌の副編集長として国内外の取材、執筆、編集に携わる一方、松下幸之助研究の研究スタッフとして外国人経営者向けの研修セミナーの企画、運営、講演を行う。また、1997年設立のNPO国際交流団体SIEN(埼玉県国際交流協会登録)の代表として現在までの22年間、異文化理解、交流促進に関わる社会活動をする他、在日外国人向けに賃貸物件のアドバイス等を行う。宅地建物取引士。英語通訳案内士。