仕事のスピードを最速にする環境づくり
2024/05/262025/01/06
目次
仕事のスピードとは何か?
仕事のスピードって何でしょうか?
因みに私は行動のスピードが速い遅いはどうでも良いと考えています。気にするべきは生み出す価値ではないでしょうか?例えば私の携わるインサイドセールスでいうのであれば、
- 架電量が多くてもアポイントの量が少ないなら意味がありません。
- アポイント量が多くても実施されないアポイントが多くても意味がありません。
- アポイント実施量が多くても、成約できなければ意味がありません。
- 成約できる量が多くても、売上が低かったら意味がありません。
ざっと考えるだけでもこんなことが言えます。
仕事をするときに考えたいのは、目の前にある仕事を盲目的にこなすのではなく、目の前の仕事に求められている価値はなんであるかを見極め、着実にその価値を生み出すことだと思っています。
あくまでも私の考えですが、
仕事のスピードとは行動のスピードのことではありません。
価値を生み出すまでのスピードのことです。
インサイドセールスを例にするなら仕事が早い人
=架電量が多い人 ×
=高単価商材を成約できるアポ提供までが早い人 〇
※1社でアポ獲得から成約獲得までやっている場合の定義
仕事のスピードを左右する要素を探る
私の経験をシェアしたいと思います。
恐らく多くの人が同じような実感をもっているのではないかと思います。
詳細はがっつり省きますが、価値を生み出す環境として、大きく下記の3つを経験しました。
それぞれの場所でどのように考え、その結果パフォーマンスはどうだったかを明記しました。
学生の頃
考え方:
締め切りまで、本番まであと〇日ある。まだ大丈夫。
前日になっても、あと〇時間ある。今夜徹夜するからまだたっぷり時間はある!!
と考え、締め切り数時間前になるまで遊んだりいつもやらない掃除をしたりしてました。
- 行動スピード=めちゃくちゃ遅いというか遅すぎる
- 価値=稀に素晴らしい
固定給の時
考え方:
この仕事に求められている価値とはなんだろう?
私にしか生み出せない価値ってなんだろう?
価値を最大にするために気持ちに余裕をもって着実に行動する。
- 行動スピード=非常に遅い
- 価値=非常に良い
成功報酬の時
考え方:
この仕事の価値は何だろう(報酬に変換される価値)?
私はどれくらいの価値を生み出したいのだろうか(報酬金額)?
最低限の行動で価値を最大にできる行動を模索して実施する。
- 行動スピード=早い
- 価値=普通
この結果は自分にとっても結構意外でした。私の感覚では、学生の頃に比べても成果報酬の時は価値を生み出せてなかったかもしれません。その理由はシンプル。学生の頃の私は究極短時間ですが、生み出す価値にめちゃくちゃ焦点をあててましたが、成果報酬の時の私は生み出す価値以上に得られる報酬を気にしていたからです。
価値を生み出すために必要な要素はこの2つではないでしょうか?
【要素1】価値に集中できる環境をつくること
成果報酬の時の私は価値の以上に得られる報酬額と効率性ばかり気にしていました。集中するべき価値以外に報酬金額や効率性などが頭にあったことで仕事スピードが遅くなりました
※これはあくまでも私の場合です。人により動力源が異なるのでその見極めと集中が重要です。
【要素2】価値を定めたら行動すること
生み出す価値のみに集中していたとはいえ、学生の頃の私は行動にするまでの時間が長すぎました。行動を開始するまでのはじめの一歩までの時間の差が仕事スピードの差を作りました。
仕事のスピードを最速にする環境づくり
仕事のスピードを最速にする環境は人により違います。
まずはそのことを自覚して、自分のパフォーマンスを最大にするために最適な仕事環境を定義することが価値を最大にするための前提となる、上記の【要素1】です。
私にとってそれは、
- 報酬額が決まっている(必要最低限を満たしている)
- 自分がやりがいを感じる仕事である(好き×得意)
- 必要以上に拘束されない(余裕をもって仕事できる)
の3つです。
実は次の【要素2】が曲者です。恐らく私だけではないと信じています。人は弱いもので、誘惑があるとがっつりその誘惑に負けますし。面倒くさいことに、やらない(誘惑に負ける)理由をつくります。
やることが決まったら(創る価値が明確に定まったら)やるだけです。
もはや意識だけと思いがちですが、実は違います。
意識以外にもはじめの一歩を踏み出しやすくするコツがあります。
行動を始めるときは、行動開始に必要な準備の完了までを一番初めのタスクにすることです。
例えば、パソコンを起動して仕事に必要なサイトを立ち上げるまでを一番初めのタスクにすると、タスク完了しない理由もないし、この準備が完了すると嫌でも行動せざる得なくなります。
それでも行動が進まない時は、①定めた価値 ②仕事の内容 のどちらかが腑に落ちていない状態です。速やかに①と②を振返りましょう。違和感を敏感に気づけることが何より大切です。
この試行錯誤で気づいたこと
人の理性は欲望より弱い。
です。皆さんはもしかしたら違うのかもしれませんが、私の過去は(今も!?)がっつり欲望に負け続けた過去でした。だからその欲望に負けないためには、環境づくりが何よりも重要だし、コツもあります。
しかしながら、それでも行動が進まない時、行動を進めない理由があるという気づきが何よりも大切なんだとも気づきました(言い訳との境目が微妙ですが・・)。
改めて私の気づきを整理したいと思います。
1.仕事のスピードは価値を生み出すまでのスピード
その仕事に必要な価値を明確にしてから行動することが早く仕事するコツ。行動のスピードはほとんど仕事のスピードに関係ありません。
2.定めた価値の創出以外を考える必要のない環境をつくる
人って欲望に負ける生き物です。だからこそ毎日のように仕事の意味を自分の中に染みわたらせ。その上で価値の創出に集中できる環境づくりが重要です。
3.行動開始に必要な準備完了をタスクにするのが行動開始のコツ
行動を確実に開始するためには、行動開始に必要な準備の完了までを一番初めのタスクにするのが効果的です。完了できない理由もなく、行動しない理由もなくなります。
4.違和感に敏感になることが重要
人の感性や感覚は理性や意識よりもはるかに優秀です。もし万全を尽くしても行動できないときは、行動してはいけない自分自身からのサインの可能性があります。